未知の世界だった出張マッサージ

私は、店舗型のサロンに勤務したあと、どんな環境でも施術できるようになりたいという想いと自分のペースでシフトに入れるという魅力から出張マッサージ店で3年ほど働きました（プロフィール参照）

とにかくサロンとはなにもかもが違って戸惑いと新鮮さが入り混じってスタートしました。待機のお部屋があってそこでオーダーが入るまで待って（テレビやベッドがあって寛げる）予約が入るとドライバーさんが現地に連れて行ってくれ、施術が終われば迎えに来てくれている。そのまま次のお客様に入る時もあれば待機の部屋に戻ったり。お給料は歩合で当日現金払いです（これは嬉しかった^_^）。

最初やはり苦戦したのは施術用ベッドではないこと。寝室のベッドは低すぎるし壁があるしスペースはないしで全く今までの施術が通用しません。敷き布団の時もあればロフトの時もありました。ロフトは上がすぐ天井なので立つこともできません（笑）

男性の方が主なお客様なので圧の強さも悩みました。女性中心だったサロンと比べて明らかに強もみ希望の方が多いです。もちろんみんながみんなではないですが強い傾向にありました。そんなお客様に90分コース連続で3人に入った日には…家に帰っても指が痛くて生活に支障が出ていたような、、寝たら治りましたが。

うつ伏せが苦手だから横向きで、と言われ横向きの技術を習ってなかったのでものすごく困ったり。

とにかく今まで経験したことのない色んな壁があり「え！？」と驚き解決法を頭の中でグルグル考え、けどうまくできなかった時はその度に落ち込み…

けれど不思議なことにお客様に入るにつれ自分で解決法を見つけていくんですね。ベッドの高さに合わせた圧の入れ方を学習していくしスペースが無いなら無いで自分の体の角度や姿勢を変えて工夫し、強圧希望の方は肘で刺激することで指の酷使を防いだり、横向きは研修制度があったので別のセラピストが教えてくれました。（これは本当に助かりました）

あとシンプルに「こわい」ですよね。

知らない人の家やホテルの部屋に行くのですから。ただ結果からいうとたいていの方が「いいひと」でした。

料金設定が高すぎず安過ぎずの店舗だったのでここでまず違うことをお求めの方や品の無い方は排除されます。そしてオーナーいわく『変な人』は電話の時点で勘が働いてわかるそうでお断りしていました。

実際行った先で見た目が強面の方も多く内心ひるみますが、施術を進めていくと空気が和んで「気持ちよかった〜」と笑顔になってくれますし、誠実にできる限りの施術をすればお客様に伝わるんだなと改めて自信に繋がりました。

技術面も精神面もかなり鍛えられてすごくいい経験をしたな！！と感じています。

今は体ひとつでどこへ行ってもどんな場所でも施術ができるのが自慢です✨

新規のお客様は難しいですがリピーターの方はご要望があれば出張でも伺いますので気軽にご相談ください♪（女性のみ）

思いのほか長くなってしまい企業出張の話しまで辿りつきませんでした。

次回は『福岡の某大手企業への出張マッサージ』についてお話したいと思います！